平和記念式典中のデモ音「悪影響」7割超 広島市のアンケート

ことしの「原爆の日」の平和記念式典に参列した人を対象に、式典中に会場やその周辺で発せられる拡声機の音についてアンケートした結果がまとまり、「拡声機の音が聞こえた」と回答した人のうち、7割を超える人が「式典への悪影響がある」と回答しました。広島市は対策を検討することにしています。

このアンケートは、ことしの「原爆の日」に平和記念式典に参列した人のうち1万1406人を対象に広島市が実施し、23%にあたる2622人が回答しました。
この中で、式典中にデモ行進を行う団体の拡声機を通じた音について尋ねたところ、「聞こえた」は88.7%、「聞こえなかった」は10.3%でした。
また、「聞こえた」と答えた人に受け止めを聞いたところ、「音の内容に関係なく悪影響がある」が70.3%、「音の内容に問題があり悪影響がある」が6.1%、「音の内容に関係なく悪影響がない」が5.4%、「音の内容を含めて悪影響がない」が7%で、「悪影響がある」との回答が75%を超えました。
広島市は、「デモによる音量を抑える必要があると考えている」として、デモを行った団体との協議を重ねるなど対策を検討することにしています。