広島市安佐南区「長束音頭」 幼稚園児がお年寄りから教わる

広島市安佐南区の幼稚園で、子どもたちが地域に伝わる盆踊りの歌と振り付けをお年寄りから教わりました。

広島市安佐南区の長束幼稚園で子どもたちが教わったのは、昭和10年ごろからこの地域で親しまれてきた「長束音頭」です。
6日は、4歳と5歳の園児21人が、長束音頭の普及活動に取り組む「長束長寿会」のお年寄りから歌と振り付けを教わりました。
子どもたちははじめに室内で練習しましたが、その後、園庭に出て、お年寄りたちと一緒にうちわを持って軽快なリズムに合わせて踊ったり、「ヨイセ、コラセ、ドッコイサノセ」と大きな声で歌ったりしていました。
5歳の女の子は「楽しかったです。家に帰ってもまた踊りたいです」と話していました。
「長束音頭」は高齢化が進む中で踊り手が減少していて、「長束長寿会」では子どもたちに地域の文化をつないでもらおうと、今後も指導を続けることにしています。
踊りを教えた高橋博さん(75)は「子どもたちが踊る様子を見て、うれしいのひとことです。音頭は地域を1つにしてくれるので、将来につなげていきたいです」と話していました。