福山市倒木受け点検 伐採など進める

ことし5月、福山市の公園で高さ16メートルの木が倒れたことを受けた市の点検の結果が公表されました。
倒木の危険のある木が9本あったほか、腐食や空洞が見つかった木が600本余りにのぼり、市は伐採などの対応を進めることにしています。

福山市向陽町の公園では、ことし5月、雨の影響で高さおよそ16メートルのスギが倒れ、けが人はいませんでしたが、ブランコが壊れる被害が出ました。
これを受けて、市は市が管理する700か所余りの公園にあるおよそ1万6000本を対象に倒木の危険性がないか職員が目視で点検を行いました。
その結果について福山市の枝広市長が10月31日の記者会見で公表し、9本に倒木の危険があり、すでに伐採したほか、603本の木に腐食や空洞などの変状が確認されたことを報告しました。
変状があった木については樹木医が詳しく調べた結果、今年度中に105本を伐採し、16本をさらに詳しく診断することにしています。
一方、今後は変状が認められなかった木についても、3年ごとの点検を行うということです。
福山市の枝広市長は「倒木は大変申し訳ないことだったと思っている。今後は住民のみなさまに心配や迷惑を与えない対応をしていきたい」と述べました。