核兵器禁止条約締約国会議 日本の参加求め署名提出

核兵器の廃絶を目指し国内外で活動している大学生で作る団体が、11月にニューヨークで開かれる核兵器禁止条約の締約国会議に、日本政府がオブザーバーとして参加するよう求めるおよそ4万3000人分の署名を集め、外務省に提出しました。

署名を提出したのは核兵器廃絶の実現などを訴えてきた大学生で作る団体のメンバーで、広島出身の大内由紀子さんと、長崎出身の神浦はるさんです。
団体では、11月にニューヨークで開かれる核兵器禁止条約の第2回締約国会議に、日本政府がオブザーバーとして参加するよう求める署名活動を行っていて、これまでに集まった4万3288人分の署名を外務省の担当者に手渡しました。
核兵器禁止条約をめぐっては、日本政府は核保有国が参加していないことなどを理由に、条約に署名・批准しておらず、署名を提出したあとに非公開で行われた面談の中でも、会議への参加について明確な回答はなかったということです。
署名を提出した大内さんは「私たちの考えに賛同する署名を想像以上に集めることができ、若者の力は無力ではないと感じることができたので引き続き取り組みを続けていきたい」と話していました。