宮島の人手不足解消へ 企業の合同説明会

県内有数の観光地、宮島で人手不足が深刻な課題となっています。
31日、観光業界で働く人材の確保につなげようと、企業の合同説明会が廿日市市で開かれました。

この説明会は廿日市市やハローワークなどが初めて開き、宮島や対岸の宮島口などで、宿泊業やもみじまんじゅうの製造・販売業などを営む16社が参加しました。
会場では企業の担当者がそれぞれのブースを訪れた人に、仕事のやりがいや宮島で働く魅力をアピールしていました。
宮島を訪れる人の数は、2019年に過去最多の465万人に上り、その後、新型コロナの影響で減少したものの、ことしは9月末までの時点で331万人余りと、2019年の同じ時期の95%にまで回復しています。
一方、宮島の観光業で働く人の数は減少し、宮島町商工会によりますと、現在もコロナ禍の前の7割から8割ほどにとどまっているということです。
説明会に参加した旅館、「錦水館」の総支配人、志熊聡さんは「最近は一気に忙しくなり従業員が足りていないので、一人でも多く確保して客の満足度の向上につなげたい」と話していました。
会場を訪れた東広島市の20代の女性は「前職がホテルだったのでもう一度ホテルで働きたいと思って来ました。観光地・宮島で働きたい思いもあるので多くのブースを見て回りたいです」と話していました。