広島・岡山両県知事 JR芸備線協議会の設置めぐり議論

広島県の湯崎知事と岡山県の伊原木知事が31日、岡山県井原市で会談し、JR西日本が国に要請した芸備線の再構築協議会の設置をめぐり、両知事は11月2日とされる意見聴取への回答期限の延長を求める可能性があると述べました。

岡山県井原市で開かれた広島県と岡山県の知事会議では、両県を結ぶ芸備線の一部区間について、JR西日本が路線の存続やバスへの転換などを議論する再構築協議会を設置するよう国に申請したことへの対応などが主なテーマとなりました。
この中で広島県の湯崎知事が「国の責任において、全国の鉄道ネットワークの実質的な持続可能性が示されるよう両県で連携したい」と呼びかけたのに対し、岡山県の伊原木知事は「国には芸備線の一部区間をどうするかという行事役にとどまらず、当事者として解決に向け積極的な対応をお願いしたい。連携して地方の鉄道ネットワークの維持に取り組みたい」と応じました。
国は、両県に対して再構築協議会に応じるかどうかなどについてあさってを期限に文書で回答するよう求めていますが、会議後の記者会見で両知事は「各自治体ですりあわせに時間がかかっている」などとして、回答期限の延長を求める可能性があると述べました。