ガザ地区出身の中学生とオンライン交流

ガザ地区出身の中学生とオンライン交流

パレスチナのガザ地区をめぐり、イスラム組織ハマスとイスラエルの大規模な衝突が続いています。
この衝突の直前に広島を訪れていたガザ地区出身でヨルダンに滞在している中学生3人が、県内の高校生とオンラインで交流しました。

27日、東広島市の武田高校の生徒17人とパレスチナのガザ地区出身で、パレスチナ難民の中学生3人がオンラインで交流しました。
交流の様子の撮影は3人の精神的な負担を考慮し、顔などを公開しないかたちで行われました。
3人はハマスとイスラエルの大規模な衝突が始まった今月7日の前日の6日に武田高校を訪れていました。
今月8日に日本を出発しましたが、ガザ地区に帰れなくなり、現在はヨルダンに滞在しています。
きょうの交流で武田高校の生徒たちは「折り鶴は平和の象徴です。みなさんのことをずっと心配しています」と話し、多くの折り鶴をカメラ越しに見せました。
また、生徒1人が、震災復興支援ソングとして知られる「花は咲く」について「暗いときにも希望を持つというメッセージの歌です」と説明した上で、フルートで優しい音色を奏でていました。
3人は、生徒たちのメッセージに笑顔で応じていました。
交流した女子生徒は「最初はニュースで見たことが信じられなかったですが、実際に交流していたことで今、戦争が起きていることを身近に感じました。私たちはガザ地区の人たちの味方でいるよということを伝えたかったです」と話していました。
別の女子生徒は「また会えて元気でいてくれたことが一番安心しました。忘れていないよ、私たちも平和を願っているから安全でいてねという気持ちでいます」と話していました。