広島岩国道路一部区間 11月の土日祝半額に 宮島口渋滞対策

紅葉のシーズンに宮島を訪れる観光客の増加が見込まれる中、廿日市市などは、対岸の宮島口周辺の渋滞を緩和するため11月の土、日、祝日に試験的に広島岩国道路の一部区間の通行料金を半額にすることにしています。

宮島口周辺は、宮島を訪れる人が増える大型連休や紅葉シーズンを中心に国道2号線が渋滞し、住民生活に影響が出ていると指摘されています。
こうした中、渋滞を緩和する社会実験として、廿日市市や国などで作る宮島口交通円滑化協議会は、広島岩国道路の廿日市インターチェンジと大野インターチェンジの間の通行料金を試験的に半額にすることにしています。
割り引きが行われるのは、この区間だけを利用し、ETCを利用する車が対象で、普通車の場合、180円の料金が90円となります。
割り引きが行われる期間は、11月3日から26日の間の土、日、祝日あわせて10日間で、協議会では、廿日市市内で実施するパークアンドライドなどの対策とあわせて、国道2号線の宮島口周辺の交通量を1割程度減らしたいとしています。
廿日市市の宮島口に近い住宅街、阿品台では、混雑する国道2号線を避けて生活道路を抜け道にする車で渋滞するケースもあるといいます。
阿品台に30年以上住む松井美佐子さんは「道路が混雑するので、スーパーに行くのにも困っています。土日になると、車が動かないくらいです」と話していました。
市は「宮島口周辺を通過する人には高速道路を利用してもらうことで、渋滞の緩和につなげたい」としています。