広島大の海堀氏が災害防止で総理表彰報告

砂防学が専門の広島大学の海堀正博特任教授が、土砂災害の防止に大きな功績があったとして9月に「内閣総理大臣表彰」を受賞し、きのう県庁で湯崎知事に報告しました。

広島大学防災・減災研究センター長の海堀正博さんは、長年、地域に根ざした土砂災害対策に尽力し、5年前の西日本豪雨では緊急調査を行い国に技術的な提言を行った功績などが評価され9月に「防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞しました。
きのうは海堀さんが県庁を訪れて湯崎知事に報告しました。
湯崎知事は「西日本豪雨での指導など県の防災に多大なる貢献があった。災害の頻度や深刻さが高まり激甚化と言われるなかで引き続き尽力してほしい」と声をかけました。
これに対し海堀さんは「広島では西日本豪雨をきっかけに住民が主体となっていざというときに備えようという動きがあり、応援したい」と述べました。
報告を終えたあと海堀さんは、「受賞は私1人の力ではなく広島県で災害が起きて、検証するなかでこうあるべきということを共感してもらえたことが評価された。これからも災害について伝えていきたい」と話していました。