「フィッシング」被害急増 金融機関装い偽ホームページに誘導

実在する金融機関などを装って偽のホームページに誘導し、金をだまし取る「フィッシング」と呼ばれる手口による被害件数が県内で急増していて、警察が注意を呼びかけています。

実在する金融機関などを装ってメールやSMSを送り、偽のサイトに誘導したうえで利用者のIDやパスワードなどの個人情報を入力させて金をだまし取る手口は、「フィッシング」と呼ばれています。
県警察本部によりますと、県内の「不正送金」の被害はことしに入って9月までに64件と、去年1年間の被害の13倍近くに急増し、被害額も4840万円余りにのぼっていて、ほとんどが「フィッシング」の被害だということです。
銀行などでつくる対策協議会によりますと、実際にみられた事例として、銀行を装ったメールで「不正なアクセスがありサービスを制限したため、リンク先から解除してください」などと誘導する手口があった一方で、「解除させていただきください」など、海外から送られたために不自然な日本語がみられるケースもあるということです。
県警察本部は、「心当たりのないメールなどは開かないで欲しいが、開いた場合も文言に注意し、少しでもおかしいと感じたらリンクをクリックしないなど、十分注意をしてほしい」と呼びかけています。