JR広島駅のにぎわい創出へ 空きスペース活用する社会実験

広島駅をにぎわいのある憩いの場にしようと、空きスペースを有効活用する社会実験が21日から始まりました。

この社会実験は、広島市、JR西日本、それに広島電鉄でつくる実行委員会が、広島駅や駅周辺の空間を利用してにぎわいのある憩いの場にしようと始めました。
初日の21日は、関係者や駅の利用者などおよそ50人が参加するセレモニーが行われ、広島市の松井市長が「広島駅をただの通過点ではなく訪れる人が羨むような憩いのある場にしたい」とあいさつしました。
JR広島駅の北口付近には、誰でも自由に利用できるテーブルやベンチなどが設置され21日から2日間はコーヒーなどの屋台が出店しています。
ベンチでは、コーヒーを飲みながら一休みする外国人旅行者や、居合わせた人と自由に会話を楽しむ人の姿が見られました。
岩手県から訪れた60代の女性は「さっそく隣に座っていた人と話をしました。綺麗だし素敵な空間だと思う」と話していました。
この社会実験は来月末まで行われ、広島市などは効果を検証するほか、3台のカメラを設置してベンチの利用状況や通行に支障がないかなど利用者の安全性を確認するということです。