児童が墨で絵巻物づくりに挑戦
安芸高田市の小学校で、児童が6メートルの和紙に墨を使って思い思いに絵を描くなどして絵巻物づくりに挑戦しました。
安芸高田市の甲田小学校の体育館には4年生の児童35人が集まり、イタリアのローマなどを拠点に彫刻家や画家として活動する武藤順九さんからはじめに墨のすり方を教わりました。
このあと1人1人に6メートルの和紙が配られ、「はっぱの一生」をテーマにした絵巻物づくりに挑戦しました。
製作にあたっては、自分ですった墨を使うこと以外は自由で、子どもたちは事前に準備した葉っぱを見ながら筆で絵を描いたり、小さな葉っぱに墨を付けてスタンプのように和紙に押し当てたりしました。
子どもたちはおよそ1時間半かけて思い思いの表現で絵巻物を完成させていました。
参加した女子児童は「葉っぱの気持ちを考えながら描いて楽しかったです」と話していました。
指導にあたった武藤さんは「日本の文化である墨を知ってもらいましたが、楽しみながら一生の思い出を残せたことは宝物になると思います」と話していました。