「カープ後援會鉛筆」復刻へ

プロ野球・カープの草創期につくられ、球団の資金にあてるため選手みずからが販売した「カープ後援會鉛筆」の復刻に広島市立大学が取り組み、その試作品が15日、お披露目されました。

「カープ後援會鉛筆」は、カープが誕生した翌年の1951年ごろ、資金難にあえぐ球団のために後援会がつくり、選手みずから広島市の商店街で販売していました。
広島市立大学の教員や学生が球団の歴史を伝えようと当時の鉛筆の復刻に取り組み、15日、海田町で行われたカープについてのトークイベントでその試作品がお披露目されました。
試作品は広島市が所蔵する鉛筆を高い解像度で撮影するなどしてつくられ、「カープ後援會鉛筆」の文字は当時と同じ金色でほぼ同じ大きさで刻印されています。
鉛筆はイベントに参加した人の中から抽せんで合わせて15人にプレゼントされ、当選した人から歓声が相次いでいました。
広島市出身のカープファンで、クライマックスシリーズをマツダスタジアムで応援しようと千葉県から訪れていた50代の男性は鉛筆を受け取り「この鉛筆を選手がみずから売っていたとは今では考えられない」と話し、球団の歴史に思いをはせていました。
試作品の鉛筆は海田町ふるさと館で来年1月末まで展示される予定だということです。