マダニが媒介する感染症 呉市の90代の女性死亡

呉市に住む90代の女性がマダニが媒介する感染症で死亡しました。
いまはマダニの活動が活発なことから、屋外で活動する際には長袖、長ズボンを着用するなど対策をとるようにしてください。

呉市によりますと市内に住む90代の女性は高熱が出たため医療機関に入院しましたが、今月4日に死亡しました。
保健所が調査した結果、マダニが媒介する「日本紅斑熱」に感染していたことがわかりました。
女性は亡くなる前、農作業をしていたことがあったということです。
「日本紅斑熱」は、マダニにかまれたあと、2日から8日の潜伏期間を経て急激に38度から40度ほどの高熱が出て、全身に米粒からあずきくらいの大きさの発疹が出る特徴があります。
県によりますと、ことし県内で「日本紅斑熱」に感染し、その後、死亡したのは3人目です。
マダニは畑や草むらなどに広く生息し、秋にかけて活動が活発になるということです。
農作業やレジャーなど屋外で活動する際には、長袖、長ズボンを着用したり首にタオルをまいたりするなどマダニが服や髪の中に入り込めないようにした上で作業後は体や衣服をはたくなど対策をとるようにしてください。