パレスチナ ガザ地区の中学生が平和公園を訪問

イスラエルとの間で緊張した情勢が続くパレスチナのガザ地区に暮らす中学生3人が5日、広島市の原爆資料館などを訪れました。
広島市中区の平和公園を訪れたのは、パレスチナのガザ地区に暮らすパレスチナ難民の中学生3人です。
3人は、日本がUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関への支援を始めて70年になるのを受けて先月末から日本に滞在していて、5日から広島市を訪れています。
3人は原爆資料館を見学し、原爆が投下されて広島の街が一瞬にして廃虚になる様子を映し出したホワイトパノラマを真剣な表情で見ていました。
その後、原爆慰霊碑に献花し、平和への祈りをささげていました。
3人のうちラマ・オウダさんは、「原爆の被害から復興した広島のように、ガザ地区も今の苦境から復興に向けて立ち上がりたいです」と話していました。
3人は、6日は県内の高校を訪れて生徒たちと平和について意見を交換するということです。
UNRWAの吉田美紀さんは「繰り返される戦闘で、ガザ地区の人たちは疲弊しています。子どもたちには広島で経験することをガザの人たちに伝えてほしいです」と話していました。