自転車のヘルメット着用 努力義務化後も着用率変わらず

ことし4月から自転車に乗る際のヘルメットの着用が努力義務化されましたが、県内で自転車に乗っていた際の事故で死傷した人のうち、ヘルメットを着けていた人の割合は努力義務化の前後でほぼ変わっていないことが警察への取材で分かりました。

自転車に乗る際のヘルメットの着用は、ことし4月にすべての人を対象に努力義務化され、今月21日から始まった秋の全国交通安全運動でも重点項目に掲げられています。
こうした中、県内でことしに入って自転車に乗っている際の事故で死傷した人のヘルメット着用の有無について警察がまとめた結果、▼着用が努力義務化される前の1月から3月までの235人の着用率が8.1%だったのに対し、▼4月から8月までの297人の着用率は7.1%と、努力義務化の前から微減し、ほぼ変わっていないことが分かりました。
秋の全国交通安全運動の期間中だけでも、自転車に乗っていた人が車にはねられて死亡する事故が福山市と世羅町でそれぞれ1件ずつ起きて2人が死亡しています。
広島県警察本部交通企画課は、「自転車に乗っている際の事故で亡くなる人の多くは頭をけがしているので、自分の命を守るためにヘルメットを着用してほしい」と呼びかけています。