岸田首相が代表の政治団体 寄付10万円「報告書」に不記載

岸田総理大臣が代表を務める政治団体がおととし、ほかの政治団体から受けた10万円の寄付を政治資金収支報告書に記載していなかったことが分かりました。
岸田総理大臣の事務所はNHKの取材に対し、「事務的なミスなので速やかに修正したい」としています。

岸田総理大臣が代表を務める自民党広島県第一選挙区支部の令和3年の政治資金収支報告書によりますと、第一選挙区支部は、おととし10月に自民党広島県柔道整復師連盟支部から10万円の寄付を受けていました。
一方、寄付した側の自民党広島県柔道整復師連盟支部の政治資金収支報告書には、おととし10月のほか、9月にも10万円を寄付したと記載され、この9月分については第一選挙区支部の収支報告書に記載されていませんでした。
また、寄付先の名前が第一選挙区支部ではなく岸田総理大臣個人となっていました。
これについて岸田総理大臣の事務所の担当者は「事務的なミスなので速やかに修正したい。第一選挙区支部で受けている寄付だが、事務所のスタッフが誤って総理の個人名で領収書を出してしまった」としています。
岸田総理大臣は29日、総理大臣官邸で記者団に「事務的なミスだと報告を受けており、速やかに訂正するよう指示をした。事務的ミスが繰り返されていることは反省しなければならず、私も事務所も緊張感を持ってこうした手続きを進めることを徹底したい」と述べました。