踏切事故防止へ一時停止促すゲート設置を加速 JR西日本

JR西日本は、警報機や遮断機がついていない踏切での事故を防ごうと、踏切の前で一時停止を促すゲートを再来年度、2025年度末までに全体の6割に設置することを決めました。

警報機や遮断機がついていない「第4種踏切」をめぐっては、歩行者などが近づく列車に気づかず、事故につながるリスクが高いと指摘されていて、JR西日本は警報音を導入したり、踏切自体を廃止したりしていますが、費用面に加え、地元住民との協議に時間がかかるといった課題があるということです。
このため会社は、長さ2メートルの棒がついたゲートの設置を加速させることを決めました。
このタイプのゲートは踏切に入る際に棒を上に持ち上げる必要があるため、一時停止を促す効果が期待できるということです。
JR西日本のエリアでは、「第4種踏切」は中国地方の山間部のほか、関西でも和歌山県や兵庫県などであわせて378か所残っていますが、こうしたゲートを2025年度末までに全体の6割にあたる、およそ220か所に設置するとしています。
JR西日本の長谷川一明社長は、28日の記者会見で、「踏切は鉄道の弱点で危険な場所だ。より安全性を高めることは地域の方や輸送の安全のためにも重要で、設置を進めていきたい」と話していました。