「ヘルメット着用を」県警が自転車レースプロチームと覚書

自転車に乗る際のヘルメット着用などの呼びかけを進めようと、県警察本部は、自転車ロードレースのプロチーム、「ヴィクトワール広島」と覚書を交わしました。

県警察本部で開かれた締結式には、県警察本部交通部の瀬良芳紀部長と「ヴィクトワール広島」の中山卓士監督が出席し、互いに覚書に署名しました。
覚書では、協力して自転車の安全な利用に向けた活動を進めるとしていて、具体的には学校での交通安全教室や、街頭での活動を通じて、自転車に乗る際にヘルメットを着用することや一時停止などの交通ルールを守ることなどを呼びかけていくということです。
覚書を交わした中山監督は、「ヘルメット着用の努力義務化が進んでいるが、頭を守ることは命に直結することだと伝えていきたい」と述べました。
これに対して瀬良部長は「誰もが安全で事故なく自転車に乗れる社会を実現するために覚書を交わした」と述べました。
警察によりますと、ことしに入ってから先月末までに県内の交通事故で自転車に乗っている時に死亡したのは3人、けがをしたのは592人となっていて、このうちヘルメットを着用していたのは7.6%にとどまっていたということです。
締結式のあと「ヴィクトワール広島」の久保田悠介選手は、「プロとして皆さんのお手本になって、安全教室などを積極的にしていきたい」と話していました。