安芸高田市長「議会は完全な機能不全になっている」

安芸高田市の石丸市長は25日の記者会見で昨年度の一般会計の決算が予算決算委員会で認定されなかったことについて、「議会は完全な機能不全になっている」と述べ、対応を改めて批判しました。

安芸高田市議会は今月22日の予算決算委員会で、昨年度の一般会計の決算の採決が、委員13人のうち8人が反対して不認定となり、反対した議員から市の広報紙が石丸市長の一方的な主張に使われているといった意見や去年9月に台風が接近した際に市長が他県のスポーツ大会に参加したのは不適切だという指摘が出されています。
これについて、石丸市長は記者会見の中で広報紙への指摘について「自分たちに都合が悪いからだめだと言っているだけだ。事実は事実として市民に伝えなくてはならない」と述べました。
また、台風接近時の対応については事前に災害対応の計画を立てていたことに加え、台風が接近した前日の夕方には他県から戻っていたとして、「適宜、適切に対処していた」と述べました。
その上で、一連の議会の対応について「決算の中身ではないところで不認定という結論を出してしまう。何度も言っているが、完全な機能不全だ」と改めて批判しました。
一方、石丸市長はふるさと納税の新たな返礼品を明らかにし、先着3組を対象に市長が昼休みに市役所を案内するほか市長室で一緒に昼食を取りながら意見交換できるという返礼品を設けるということで、寄付金額は1万円としています。