安芸高田市議会 昨年度の市の一般会計の決算認定せず

安芸高田市議会は22日、予算決算委員会が開かれ、市の昨年度の一般会計の決算について、市の広報紙の内容や石丸市長の行動が不適切だなどとして認定しませんでした。
今月28日の本会議でも認定されない見込みで、市長と議会の対立が深まっています。

安芸高田市議会は22日予算決算委員会が開かれ、令和4年度の一般会計の決算について採決が行われ、委員13人のうち8人が反対して、認定しませんでした。
反対した議員は委員会の討論で、「市が発行する広報紙が石丸市長の一方的な主張に使われている。また、去年9月に大型の台風が接近した際、市長が他県のスポーツ大会に参加していたことは不適切だ」などと指摘しました。
安芸高田市議会では去年9月の議会で平成16年の合併以降、初めて決算が不認定となり、市長と議会の対立が続いていました。
石丸市長はNHKの取材に対し、「反対する一部の議員の主張に対しては、具体的な事実を指摘して問題がなかったと説明しているので、意味がない批判だ。改めて議会の機能不全を感じ、正常化に努めなければと思った」と述べました。
安芸高田市の昨年度の決算は今月28日の本会議でも認定されない見通しですが、市は決算が不認定となっても法的拘束力はなく、執行された予算に影響はないとしています。