尾道市 小学校3校・中学校2校の統合のための条例改正案可決

尾道市が3つの小学校と2つの中学校をそれぞれ統合するため市議会に提出している条例の改正案が20日の市議会本会議で可決されました。
市は学校の統合に向け来月にも保護者も入れた準備委員会を設置する方針です。

尾道市は、市内中心部にある土堂・長江・久保の3つの小学校と長江と久保の2つの中学校について、生徒や児童が減少傾向にあり校舎の耐震性が低いなどとしてそれぞれ統合する計画です。
20日開かれた市議会の本会議では、統合に賛成する議員が、土堂小学校の地域を中心に反対が多いことについて、「『市の中心部だけ残せ』というのは周辺住民の理解は得られない」と述べました。
これに対し反対する議員は「保護者や地域など関係者の理解がない統合はすべきではない。市政に不信感を生み出すことになる」と述べました。
このあと採決が行われ、議長を含む28人の議員のうち22人が賛成し、賛成多数で可決されました。
学校の統合をめぐっては、保護者や地元住民から通学距離が長くなることや戦前に建てられ、歴史的に価値がある小学校の校舎を残すべきだという反対の意見も出ていました。
統合される小学校と中学校は、今の2つの中学校の敷地で、それぞれ2年後の令和7年度に開校し、4年後の令和9年度には新たな校舎ができる計画で、市は、来月にも保護者も入れた準備委員会を設置する方針です。
本会議のあと尾道市教育委員会の宮本佳宏教育長は「ここからがスタートだと思っている。この問題についてたくさんのご意見・ご指摘をいただいているが、真摯に受け止めて、理解してもらえるようやっていかなければいけない。保護者や地域の協力があっての学校だと思うので、新しい学校に協力してもらえるようしっかり取り組んでいきたい」と話していました。
今回の可決で、統合に向けた本格的な準備が進むことになります。
条例の改正案が可決されたことについて、議会を傍聴した尾道市に住む男性は「教育委員会の説明が結論ありきで話し合いになっていないと感じた」と話していました。
また、子どもが統合の対象の土堂小学校に通っている母親は、「説明が十分にされていないのに可決されてしまって、統合が進むと思うと悲しいです。校舎ができるまでの学習環境について聞いてもまともな返答がなく、まったく納得いっていません。統合に向かっていくなら意見を聞きながら進めてもらいたい」と話していました。