バス自動運転を東広島の公道で実証実験へ

自動運転の技術を活用してバスが専用道で隊列走行するシステムの実用化に向けて、ことし11月から東広島市の公道で実証実験が行われることになりました。

実証実験をするのはJR西日本とソフトバンクで、両社は、自動運転によってバスの隊列走行をできるようにしようと、おととしから滋賀県野洲市のテストコースで実験を進めていました。
その結果、前後のバスのブレーキやドアの開閉のタイミングなどの課題をクリアできたとして、ことし11月から東広島市の公道で実証実験を行うことを決めました。
具体的には、JR西条駅と広島大学東広島キャンパスを結ぶ県道と市道の一部を専用道として利用し、後ろを走るバスには運転手が乗らない「レベル4」の状態でまずは数百メートルを走るということです。
実証実験は来年2月までで期間中に市民などを対象とした試乗会も開く予定だということです。
車両の連結や専用道の整備によって輸送力の増加などを目指すBRT=バス高速輸送システムは地方の鉄道路線の利用者の減少が続く中、期待も寄せられています。
JR西日本の中村圭二郎副社長は記者会見で「将来の地域交通を担う選択肢の一つとしての可能性がある。2020年代半ばの実用化を目指したい」と話しました。