児童虐待を受けた若者が経験を語る映画 上映会が福山市で開催

児童虐待を受けた若者たちが自身の経験を語るドキュメンタリー映画の上映会が福山市で開かれました。

17日、福山市で開かれた上映会にはおよそ40人が集まりました。
映画「REALVOICE」は、「虐待は大人になって終わりじゃない」をテーマに児童虐待を経験した70人の若者に話を聞くドキュメンタリーです。
監督は親から育児放棄を受けて生後4か月から児童養護施設などで育った、山本昌子さんが務めています。
映画の中では、虐待を経験した人たちが、「私たちの声をきちんと聞いてほしい」とか、「楽しい時間を奪ったのは大人たちです。この世の中はおかしいと思います」などと話していて、最後には「虐待は他人ごとと思わずに身近にある話だと考えてほしい」と訴えています。
山本さんは「児童虐待は大人になったら過去のことだと言われることも多いが、ずっと抱えていくものだと知ってもらいたい。虐待を経験した子たちへの理解と虐待をなくすことに協力してほしい」と話していました。
映画を見た尾道市の女性は「虐待で苦しんでいる人たちが社会に埋もれている中で、映画を通じて少しでも声が届いてほしい」と話していました。
この映画はホームページでも公開されています。