マツダのロータリーエンジン 11年ぶりに復活

自動車メーカーの「マツダ」のロータリーエンジンが11年ぶりに復活します。会社はロータリーエンジンを発電用として搭載したプラグインハイブリッド車の販売を国内で始めると発表しました。

マツダが国内で販売を始めるのはロータリーエンジンを発電用に搭載したプラグインハイブリッド車です。ロータリーエンジンで発電したり外部から充電したりして、電気を使ってすべてモーターで走行します。ロータリーエンジンは、この会社が世界に先駆けて実用化に成功し、ピストンが往復する通常のエンジンとは違って三角形のローターが回転し、小型ながら出力が高いのが特徴です。しかし、通常のエンジンよりも燃費が悪かったため、11年前の2012年に搭載した車の生産を終了していました。今回、発電用のエンジンとして搭載するにあたっては、一定の高速回転であれば燃費効率がいいという特性を生かしながら、軽量化を進めたということです。
ヨーロッパ市場ではすでに予約の受付を始めていて、日本国内では14日から予約販売を始めます。
会社では、2030年までに生産するすべての車をハイブリッド車や電気自動車などにする方針を掲げていて、マツダの小島岳二CSO=最高戦略責任者は「いまは電動化に向かう移行期間なのでさまざまな選択肢を用意することが重要になる。培ってきた技術やブランドを生かすことが必要だと考えている」と話しています。