「汚染魚」投稿で共産党 村井明美氏が立候補辞退

共産党広島県委員会は次の衆議院選挙の広島6区で党の公認候補としていた村井明美氏が立候補を辞退したことを発表しました。
村井氏は今月、東京電力福島第一原子力発電所の処理水が放出された海域の魚を「汚染魚」と表現してSNSに投稿していました。

元福山市議会議員で、次の衆議院選挙の広島6区に共産党の公認候補として立候補を表明していた村井明美氏は、中国が日本産の水産物の輸入を全面的に停止したことを受け、日本の魚を食べようと呼びかけたジャーナリストに対し、今月7日、旧ツイッター「X」に「どうぞ、もっとしっかり汚染魚を食べて、10年後の健康状態をお知らせください」などと投稿していました。
村井氏はその後、投稿を削除していましたが、共産党広島県委員会によりますと9日村井氏から「福島の皆様をはじめ多くの方々を傷つけた」として立候補を辞退するという申し出があり、11日受理されたということです。
共産党広島県委員会は、「村井氏の今回の行動は関係者に大変な痛みと損害を与えた。関係者のみなさんに深くおわび申し上げる」とのコメントを出し、広島6区には新たな候補者を擁立する方向で調整しているとしています。
広島6区には、自民党の現職の小林史明氏が立候補を予定しています。