平和大通りで「相次ぐ倒木」 樹木医が再点検

広島市中区の平和大通りで、ことし3月に続いて8月も樹木が倒れたことを受けて、広島市は平和大通り沿いの樹木およそ1800本の再点検を始めました。今回は専門の樹木医に委託し、調査項目も増やしたということです。

広島市中区の平和大通りでは、ことし3月に街路樹が倒れて車のフロントガラスなどが割れ、広島市は大通り沿いの樹木およそ1800本の緊急点検を行い、一部を伐採しました。
ところが、8月28日に高さおよそ7メートルの樹木が新たに倒れ、市は再度、およそ1800本の点検を行うことになりました。
前回の調査は市の職員が行いましたが、今回の再調査は専門の樹木医に委託し、8月の倒木の原因となったシロアリ被害がないかなど調査項目を増やしたということです。
現場では、3人の樹木医が枝葉の形や傷の有無などを見て回ったり、木の幹を木づちでたたいて内部の状態を慎重に確認したりしていました。
再点検にあたった樹木医の工藤徹さんは「倒木につながるような悪いところを見逃さず、皆さんに安心して平和大通りを通ってもらえるようにしたい」と話していました。
広島市は、9月中に再点検を終えて、結果を公表することにしています。