外国人向け観光列車のツアー

G7広島サミットを機に広島への注目が集まる中、県内を走る観光列車を外国人観光客向けの列車として運行することになり、7日はモニターを対象にしたツアーが行われました。

JR西日本は3年前からJR呉線を走っている観光列車、「etSETOra」について、G7広島サミットで注目を集めた広島の食や文化を知ってもらうため、外国人観光客向けの列車として運行する計画です。
7日は、早朝からモニターを対象にしたツアーが行われ、参加した人たちは広島市内のホテルで着付けや髪のセットを行ったあと広島駅で列車に乗車し、竹原駅へ向かいました。
そして列車の中では外の景色を楽しみながら、熊野筆を使用して絵を描いたり、竹原市の酒造メーカーが造った日本酒を試飲したりしました。
その後、参加者たちは列車を降りて、竹原市の町並み保存地区を散策し、酒蔵をのぞいたり、国産のウイスキーづくりに取り組んだ竹鶴政孝と妻・リタの像の前で記念撮影をしたりして、思い思いに楽しんでいました。
参加したアメリカ人の30代の女性は「竹原地区を歩いてとても美しいと感じた。列車からの眺めも美しく様々な体験を楽しむことができた」と話していました。
JR西日本広島支社の安藤拓馬さんは「日本に興味のある方や日本文化を楽しみたい方に来てもらえるとうれしい」と話していました。
列車の運行は今月14日から始まり、ことし12月まで、毎週木曜日を中心に運行されるということです。