平和大通りの樹木再点検へ 倒木相次ぎ 松井市長が表明

広島市中区の平和大通りで、ことし3月と先月に相次いで樹木が倒れたことを受けて、市は平和大通り沿いの樹木を今月8日から再点検すると発表し、松井市長は危険な樹木の早期発見に努める考えを示しました。

広島市中区の平和大通りではことし3月に高さおよそ16メートルの街路樹が倒れて車1台のフロントガラスなどが割れたのに続き、先月28日には緑地帯に植えられていた高さおよそ7メートルの街路樹が倒れているのが見つかりました。
半年の間に倒木が相次いだことを受けて、広島市は今月8日から、中区と西区の平和大通り沿いの樹木およそ1800本の再点検を行うことを決めました。
市は3月の倒木後にも緊急点検をして衰弱し伐採が望ましいと判断された31本を伐採しましたが、先月の倒木の原因となったシロアリは調査対象に含まれていませんでした。
今回の再点検ではシロアリ被害がないかなど調査項目を増やして今月中に終えたいとしています。
広島市の松井市長は5日の定例の記者会見で「平和大通りという名に値する通りとして維持するために、通行人などに危険な状況を及ぼすことがないよう、危険な樹木の早期発見をまずやる。今後、大通りの多目的な整備にも着手するので、予防措置も同時に講じる必要がある」と述べました。