西日本最大級の防災イベント

地震や大雨などの災害に備えることの大切さを楽しみながら学べる西日本最大級の防災イベントが、広島市で開かれています。

会場となった広島市西区の公園や周辺の商業施設あわせて4か所にはおよそ40の団体や企業が防災に関する体験コーナーや展示ブースを設けました。
このうち中国地方整備局が設けたコーナーでは、大雨が降った際に山から土石流が流れ出て下流の家が押し流される様子や砂防えん堤の役割が模型を使って実演で紹介され、職員が早めの避難の大切さを呼びかけていました。
また、自衛隊は、車に炊き出しの設備を備えた「野外炊事車」で隊員が調理したできたてのカレーを限定300食でふるまい、親子連れなどが長い列を作っていました。
このイベントは市民の防災意識を高めようと今回初めて開催され、広島市によりますと、行政や民間、地域などが連携して行う防災イベントとしては西日本で最大級だということです。
子どもと一緒に訪れた30代の女性は「日常生活の中では、防災について考えることがそれほど多くないのでいざという時にどのように動いたらいいのか考えるきっかけになりました」と話していました。