子どもの養育費の電話相談会 全国一斉に

子どもの貧困が社会問題になる中、1人親の家庭などからの子どもの養育費に関する相談を無料で受け付ける電話相談が、全国一斉に行われています。

この相談会は全国青年司法書士協議会などが毎年行っていて、広島市中区にある広島司法書士会館では司法書士5人が相談を受け付けています。
電話相談は午前10時から始まり、子どもがいる離婚した女性から「元夫から受け取っていた養育費が1年ほど前から支払われていないがどうしたらいいか」という相談が寄せられ、司法書士が「改めて養育費に関する取り決めをしてきちんと払ってもらえるようにすべきだ」などとアドバイスしていました。
厚生労働省によりますと、所得が一定の水準を下回る世帯で暮らす17歳以下の子どもの割合を示す「子どもの貧困率」はおととしの時点で11.5%で、特に、ひとり親世帯では44.5%にのぼるということです。
広島司法書士会の松田佐智子相談事業部長は「子どもの養育費について取り決めていない人や口約束の人もいる。離婚した後だから言いにくいとかあきらめる人もいるので、話を聞いて一緒に考えていきたい」と話しています。
電話相談の番号は全国共通のフリーダイヤル、0120−567−301で2日午後9時まで受け付けています。