広島駅前の新拠点病院 事業費は最大1390億円の見込み

広島都市圏の病院を再編する県の構想で、JR広島駅前に建設予定の新しい拠点病院の基本計画案の概要が明らかになりました。
概算の事業費は最大で1390億円と見込まれていて、巨額の財源の確保や収支計画の策定が課題となりそうです。
広島県は▽広島市東区のJR広島病院と▽南区の県立広島病院、▽中区の中電病院の3つの病院を統合し、広島駅前の東区二葉の里を候補地に大規模な拠点病院を整備する再編計画を去年、発表しています。
このほど県がまとめた拠点病院の基本計画案が判明し、それによりますと▽土地の購入や建設費、県立広島病院の解体費用などを合わせた概算の事業費は1310億円から最大で1390億円と見込まれていることが分かりました。
また、建設予定地に隣接するJR広島病院については、現在の建物を活用して500台の駐車が可能な立体駐車場に改修するとしています。
拠点病院をめぐっては建築資材の高騰などで当初の見通しより費用が膨らんでいて、今後、巨額の財源の確保や収支計画の策定が課題となりそうです。
県では、令和8年度の着工と令和12年度の開院を目指していて、近く湯崎知事が基本計画について発表する方向で調整しています。