海自呉地方総監部 伊藤総監の離任式

海上自衛隊呉地方総監部のトップの伊藤弘総監が離任することになり、28日、離任式が行われました。

離任式は、海上自衛隊呉地方総監部のトップの伊藤弘総監が29日づけで呉地方総監部を離れて、横須賀地方総監として着任するのに伴って開かれ、自衛官らおよそ250人が出席しました。
このなかで伊藤総監は、隊員たちに対し顔がよく見えるように近くまで寄るよう指示し、「厳しく複雑な安全保障環境におかれ大幅な防衛予算の増額がなされるなか、私たちは国民の大きな寄託を受けている」とした上で、「新しい装備品の早期取得、艦艇、航空機の稼働率向上、困難を極める隊員の募集など山積する課題に引き続き一緒に取り組みましょう」と激励しました。
また式に先立って報道陣に対し、在任期間中の最も印象的な任務としてことし5月のG7広島サミットをあげ、「平素の有事でない中でも緊張を強いられる任務で、海上保安庁との協力態勢がより一層、緊密化した」と振り返りました。
伊藤総監は、殉職した隊員の慰霊碑に花を手向けてから将官艇に乗り込み、隊員が見送る中、呉地方総監部をあとにしました。
新しい呉地方総監には統合幕僚学校長の二川達也海将が着任することになっています。