庄原 休耕田のヒゴタイ見ごろ

庄原市の休耕田で地元の人たちが育てたヒゴタイが青紫色の花を咲かせ、訪れた人たちを楽しませています。

ヒゴタイは環境省の絶滅危惧種に指定されているキク科の多年草で、茎の先に青紫色の小さな花が直径5センチほどのボール状に集まって咲くのが特徴です。
庄原市比和町三河内地区ではすっかり見かけることがなくなったヒゴタイの花を守ろうと、およそ20年前から地元の人たちが休耕田に種をまいて育てています。
今はおよそ100株のヒゴタイが育っていて、今月上旬から咲き始めた花が、見ごろを迎えています。
休耕田ではオミナエシも黄色い花を咲かせて彩りを添えていて、訪れた人たちは花を眺めたりスマートフォンで撮影したりして楽しんでいました。
地元の女性は「ヒゴタイは質素で上品な感じがします。素朴な色が好きです」と話していました。
ヒゴタイを育てる活動をしている三河内自治会の堀内富夫さんは「自生に近い環境で育てているので園芸品種のように迫力のある咲き方はしませんが美しい花と一緒に地域の魅力を知ってもらいたいです」と話していました。
休耕田のヒゴタイは今月いっぱい楽しめるということです。