統廃合検討の県立3高校 来年度は募集 再来年度以降は検討

統廃合の検討対象となっている3つの県立高校について、広島県教育委員会は、来年度入学する生徒の募集は通常通り行ったうえで、再来年度以降については統廃合の基準の見直しも含めて検討していることが分かりました。

県教育委員会は、2年連続で全校生徒が80人未満という現行の統廃合の基準を下回った府中市の上下高校、庄原市の西城紫水高校、広島市佐伯区の湯来南高校の3校について、再編の検討を進めてきました。
その後、県教育委員会は、県議会に、統廃合の基準を全校生徒が2年続けて80人を下回った高校から新入学生が3年連続で27人未満だった高校に変更した上で、上下高校など3校については来年度入学する生徒の募集は通常通り行い、入学者が27人を下回った場合は再来年度に入学する生徒の募集を停止する方針を示していました。
しかし、県議会でこの方針にも反発が相次いだことなどから、県教育委員会は来年度は新たな基準の適用を見送ったうえで再来年度以降については引き続き対応を検討していく方向で調整を進めていることが関係者への取材で分かりました。
県教育委員会は今年度中に新たな統廃合の基準を盛り込んだ基本計画の策定を目指したいとしています。