広島高速5号線完成 4年延期へ 事業費も30億円増

広島高速5号線完成 4年延期へ 事業費も30億円増

広島市で建設が進む広島高速5号線について、完成時期がこれまでの計画から4年延期され、令和10年度になる見込みであることが分かりました。
また、資材価格の高騰などで事業費も想定より30億円増える見通しで、県は計画の変更に同意を求める議案を県議会に提出する方針です。

広島高速5号線は、JR広島駅北口と温品ジャンクションを結ぶ4キロの高速道路で、広島市中心部と山陽自動車道のアクセス強化を目指し、県と広島市が出資する公社が整備を進めています。
現在の計画では、5号線と広島高速道路全体の完成は令和6年度の予定ですが、関係者によりますと、災害による入札不調などの影響で4年延期され、令和10年度になる見込みであることが分かりました。
また、資材価格の高騰を受けて、広島高速2号線との連結路などの建設費用が予定よりかかるため、事業費もこれまでの想定より30億円増え、1289億円となる見通しだということです。
県は、こうした内容を盛り込んだ整備計画の変更同意案を来開会する定例県議会に提出する方針です。
5号線の建設をめぐっては、5年前に掘削を開始した「二葉山トンネル」の近くの住宅地で地盤の隆起が見つかり作業が中止されるなど、トラブルが相次いでいます。