キューバの子どもから折り鶴

カリブ海の国、キューバの小学生たちが折った折り鶴が広島に届けられ、広島の子どもたちが平和公園の「原爆の子の像」にささげました。

この折り鶴は、中米のキューバに住む11歳から12歳の小学生が、日本や原爆について学ぶ課外活動の一環で折ったもので、キューバで人道支援に取り組む日本人の医師の手引きで広島市中区の本川小学校に先月末に届けられました。
5日は在日キューバ大使館の職員と本川小学校の生徒4人が広島市の平和公園を訪れ、キューバと日本の国旗の色にかたどられた折り鶴を「原爆の子の像」にささげました。
キューバと広島をめぐっては、革命家のチェ・ゲバラが1959年の「キューバ革命」の半年後に広島を訪れて原爆慰霊碑や原爆ドームを訪問した経緯があり、現在もキューバの小学校では広島や長崎への原爆投下の歴史を教えているということです。
6年生の女子生徒は「キューバの子どもたちの平和への思いが込められた折り鶴をささげられてよかった。世界のいろいろな人に広島で学んだ平和について伝えていきたいと思った」と話していました。
在日キューバ大使館のダイロン・オヘダ2等書記官は「キューバの人々は広島の原爆投下をよく学んでいて、二度と起こしてはいけない事だと共有している。折り鶴を贈ったことは両国にとって平和への希望をもたらすメッセージになると思う」と話していました。