県 三原市の産廃処分場の操業再開認める「水質改善みられた」

三原市本郷町にある産業廃棄物の埋め立て処分場から水の汚れ具合を示す指標で基準値を超える浸透水が検出された問題で、県は、その後の水質検査で改善が見られたなどとして、28日付けで操業再開を認めました。

三原市本郷町の山林で、東京の業者のJAB協同組合が操業している産業廃棄物の最終処分場では、水の汚れ具合が基準値の2.5倍を超えていたことがわかり、県は産業廃棄物の搬入や埋め立てを速やかに停止した上で、原因と改善策の報告を求める行政指導を行っていました。
県によりますとその後、業者から処分場内の排水管の洗浄を行うなどの対応をとったことを報告する改善報告書が提出され、県が敷地内の2か所で水質検査を実施したところ、いずれも基準値を下回ったということです。
このため県は、28日付けでこの処分場の操業再開を認めました。
一方で、処分場に対しては当面の間、県による水質検査を強化するとし、引き続き地元住民への対応状況の説明に努めるよう促すということです。
処分場をめぐっては、今月4日、広島地方裁判所が「生活環境の保全に適正な配慮がされていると判断するのは相当ではない」として、県による設置許可を取り消す判決を言い渡し、県はこれを不服として控訴しています。