昆虫食の普及へ 西条農業の生徒が廿日市で学習会

世界の食糧不足を解決する新たな栄養源としても注目される「昆虫食」の普及に取り組む高校生たちが、廿日市市で学習会を開きました。

廿日市市の集会所で初めて開かれたこの学習会には、市民およそ40人が参加し、コオロギを使った「昆虫食」の普及に取り組んでいる県立西条農業高校の生徒たちが講師を務めました。
生徒たちは、コオロギは栄養価が高く育てるコストも安上がりなため、世界の食糧不足を解決する食材としても期待されていることなどを説明しました。
その上で、学校でコオロギを繁殖させていて、▽現在およそ1万匹を飼育していることや、▽コオロギ料理を広めるためにさまざまなレシピを開発していることなどを紹介しました。
その後、参加者を含めコオロギのパウダーを入れたカレーパンとお好み焼き、それにコオロギの素揚げを作って試食すると、「おいしい」などといった声が上がっていました。
参加した80代の女性は、「わたしたちの考えないようなことを若い人たちが考えてくれてすごく嬉しいし、いい取り組みだと思います」と話していました。
県立西条農業高校の3年生の生徒は、「私たちの話を聞いたり実際に食べたりすることでコオロギにいいイメージを持ってもらいたいです」と話していました。