禎子さん在籍の中学校生徒 原爆の子の像に折り鶴供え平和願う

「原爆の子の像」のモデル、佐々木禎子さんが在籍していた広島市の中学校の生徒たちが平和公園にある像を訪れ、折り鶴を供えて平和を願いました。

広島市の平和公園にある「原爆の子の像」は、2歳で被爆し、白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんがモデルとなっています。
21日、禎子さんが在籍した広島市中区の幟町中学校の全校生徒およそ270人が平和公園を訪れ、はじめに像の前で黙とうをささげました。
そして、像に折り鶴を供えたあと、平和を願うメッセージを読み上げました。
生徒の代表が「核兵器発射ボタンを押さないでください。紛争を解決する手段として武力を使わないでください」と呼びかけると、ほかの生徒たちが「これは僕らの叫びです。これは私たちの祈りです」と像の碑文を引用して声をそろえ、平和を願っていました。
3年生の男子生徒は「禎子さんは広島から平和を伝えていくための大切な人だと思います。少しでも平和への思いが世界に伝わってくれたらいいなと思っています」と話していました。
幟町中学校の湯田明美校長は「生徒たち全員が集中していました。今後も平和活動を大切にしていきたい」と話していました。