広島県 5年ぶりにヘルパンギーナ警報

夏かぜの1つで幼い子どもを中心に感染する「ヘルパンギーナ」の患者が増えているとして、県は全域に「ヘルパンギーナ警報」を出しました。
県内に警報が出されるのは5年ぶりで、県は手洗いやうがいなど感染対策の徹底を呼びかけています。

ヘルパンギーナは、5歳くらいまでの幼い子どもがかかりやすい夏かぜの代表的なウイルス性の感染症で、38度を超える発熱や口やのどに水ぶくれができるのが特徴です。
県によりますと、竹原市、東広島市、それに大崎上島町を管轄する保健所の管内で、7月9日までの1週間に報告があった定点の1医療機関あたりの患者数は9.17人でした。
県は警報レベルの基準となる6人を超えていて、このほかの地域でも流行が拡大するおそれがあるとして県内の全域に「ヘルパンギーナ警報」を出しました。
ヘルパンギーナの警報が出されるのは、2018年以来5年ぶりだということです。
ヘルパンギーナは、ウイルスを含んだせきやくしゃみを吸い込んだり、手でさわって口にふれたりして感染するということで、県は手洗いやうがいなどの感染対策を徹底するとともに、便などから感染するおそれもあるため、おむつを交換する際にも注意するよう呼びかけています。