三次 ブッポウソウが子育て中

絶滅の恐れがある希少な鳥、「ブッポウソウ」がことしも東南アジアから三次市に飛来し、子育てをする様子が確認されています。

「ブッポウソウ」は鮮やかな青緑色の羽が特徴で、その美しさから「森の宝石」とも呼ばれ、繁殖のために東南アジアから飛来する体長30センチほどの夏の渡り鳥です。
環境省の絶滅危惧種に指定されていますが、三次市作木町は国内有数の繁殖地として知られていて、地元の住民グループが町内に150個ほどの木製の巣箱や観察用の小屋を設置し、鳥類の研究所と協力して生態調査を続けています。
ことしは5月上旬ごろから飛来し、およそ120個の巣箱に住み着いているということで、親鳥が巣箱にいるヒナに盛んにエサを運ぶ姿が確認できます。
住民グループの坂根憲昭さんは「ブッポウソウは幸せと希望を運んでくれます。ヒナは我が子を見るのと同じくらいかわいく、ことしもよい年だと思いながら見ています」と話していました。
ブッポウソウは、8月中旬まで見ることができるということで、住民グループは観察する場合は短時間にして、適度な距離を保って欲しいと呼びかけています。