平和記念式典の概要発表 先着の一般参列者席4年ぶりに

広島市は、8月6日の広島原爆の日に行われることしの平和記念式典の概要を発表し、一般の参列者が先着で入れる席が4年ぶりに設けられることになりました。

広島市は7日、記者会見を開き、8月6日の原爆の日に、平和公園で開かれる平和記念式典の概要を発表しました。
それによりますと、式典は午前8時から始まり、この1年間に亡くなった被爆者の名前が書かれた名簿が原爆慰霊碑に奉納されたあと、原爆が投下された午前8時15分に遺族の代表など2人が「平和の鐘」を鳴らし、出席者全員で1分間の黙とうを行います。
そして、松井市長が平和宣言を読み上げ、市内の小学生2人が「平和への誓い」を述べることになっています。
会見には、「平和への誓い」を述べる2人の小学生も出席し、東区の牛田小学校の6年生、勝岡英玲奈さんは「原爆のことを知らない人にも、その恐ろしさを伝えられるように宣言をしたい」と抱負を話しました。
参列者の席はおよそ7000席の予定で、新型コロナ対策で取りやめていた、先着の一般参列者席も4年ぶりに設けられ、1200席が用意されます。
式典には7日までに、各国からの来賓としてイギリスやウクライナなど110か国が出席を表明しているということです。
一方、ロシアとベラルーシの招待は去年と同様に見送ったということです。
広島市市民局の中谷満美子次長は「G7サミットで核廃絶の取り組みに注目が集まっている。式典を通して少しでも平和への道筋をつけたい」と話していました。