姉妹公園 専門家 “市民を含めて議論を尽くすべき”

広島市の平和公園とアメリカのパールハーバー国立記念公園の「姉妹公園」の協定について、広島大学の川野徳幸平和センター長は、「協定について聞いた時、違和感を感じた。戦争の始まりがパールハーバーで、終えんに関係するものが原爆であるということであれば、原爆投下が戦争終結を早めたという歴史認識にお墨つきを与える印象を持たれるかもしれず危うさを感じる。原爆投下が戦争終結を早めたという歴史認識を理解し得るのか、あるいは許容できるのかということが違和感の根底にある」と指摘しています。
そのうえで、「問題はなぜパールハーバーと協定を結ぶのかだ。その意義をしっかりと理解したうえでないと次のステップを議論出来ない。私たちは大きな宿題を抱えてしまった状態だと思う。この協定の締結で広島が目指すものがなにか、何をしたいのかということを明確にするべきだし、それを今後議論しないといけない」として、協定の意義について市民を含めて議論を尽くすべきだと話していました。