安芸高田市議会 市長の問責決議案を可決 不信任決議案は否決

安芸高田市議会 市長の問責決議案を可決 不信任決議案は否決

安芸高田市議会は、日用雑貨を扱う「無印良品」の出店計画についての石丸市長の対応をめぐり、「行政手続きをないがしろにした」として、市長に対する問責決議案を可決しました。
一方、可決された場合は、市長が議会の解散を決めることもできる不信任決議案については否決し、石丸市長は「議員が議席を失いたくないからだ」と一部議員の対応を批判しました。

安芸高田市は、無印良品を展開する「良品計画」と協定を結び、市内の道の駅に店舗を出す計画でしたが、市議会の一部の議員が、事前の説明なく、市長が経費の一部を専決処分したことに反発し、出店に必要な改修費用を盛り込まない修正案が可決されて、年内の出店は難しくなりました。
29日の市議会で、一部の議員から専決処分を行った市長の対応をめぐり、「行政手続きをないがしろにした」として、市長に対する問責決議案が提出され、賛成多数で可決されました。
一方、これに先だって別の議員からは、「市長と議会の対立の解消には議員選挙を行う必要がある」などとして、可決された場合は、市長が辞職するか、議会を解散するかを決めることができる不信任決議案が提出されましたが、こちらは反対多数で否決されました。
石丸市長は「不信任決議案が可決されれば市民に議会への信を問うことができた。反対した議員は自分の議席を失いたくないからで、権力の私物化だ」と一部議員の対応を批判しました。
問責決議案を提出し、不信任決議案には反対した山本数博議員は、「市長は辞めるべきということではなく、議会に対する姿勢を改めてほしいという思いだ」と話しています。