男児の水路転落死亡事故めぐる裁判 福山市は棄却を求める

去年、福山市で公園の脇を流れる水路に4歳の男の子が転落して死亡した事故をめぐり、男の子の両親が水路を管理する福山市の安全対策が不十分だったとして、およそ8500万円の損害賠償を求めた裁判が広島地方裁判所福山支部で始まり、福山市は訴えを退けるよう求め争う姿勢を示しました。

去年11月、福山市緑町の「緑町公園」で遊んでいた当時4歳の男の子が、公園の脇を流れる水路に転落して死亡しました。
男の子の両親は、▼水路は多くの子どもが遊ぶ公園に隣接した場所にあり高い安全性が求められるのに、市は立ち入れないようにする措置などを一切取っていなかったほか、▼2006年と2013年にも子どもや成人男性が転落して死亡する事故が起きていて、再発について予見可能だったなどと主張して、水路を管理する福山市に対し、8500万円余りの損害賠償を求めています。
28日、広島地方裁判所福山支部で裁判が始まり、福山市は訴えを退けるよう求めて争う姿勢を示しました。
次回の裁判は9月6日に行われる予定です。