広島呉道路トンネル工事の祈願祭

災害対策として「広島呉道路」の全線を片側2車線に拡張する工事で、新しいトンネルの掘削作業が、27日、始まるのを前に、呉市の現場で安全祈願祭が行われました。

広島市南区と呉市を結ぶ一般有料道路の「広島呉道路」は、全長15.9キロの大部分が片側1車線で、5年前の西日本豪雨では、土石流で道路が崩れ、通行止めが2か月以上、続きました。
これを受けて、すべての区間を片側2車線に拡張する工事が進められていて、27日からは現在の呉トンネルと並行する新しいトンネルの掘削作業が始まります。
これを前に、呉市吉浦東本町の現場では、祈願祭が行われ、宮司が祝詞を読み上げたあと、関係者が玉串を捧げて作業の安全を祈願しました。
西日本高速道路広島工事事務所の諸岡伸所長は「4車線あれば、何か起きても対面通行させることで、早期の復旧が可能になる。工事は安全第一で気を引き締めてやっていきたい」と話していました。
この新しいトンネルの掘削工事は、契約工期では4年後の2027年の終了を見込んでいて、全線を片側2車線にする工事全体の完了時期は未定だということです。