安芸高田市議会 道の駅への’無印’出店予算認めず

道の駅に日用雑貨を扱う店を出店する計画をめぐって、安芸高田市の定例議会は、議会側が提出した道の駅の改修費用を除く補正予算案を賛成多数で可決しました。
出店計画への影響は避けられない見通しです。

安芸高田市はことし4月、無印良品を展開する「良品計画」と協定を結び、市が道の駅「三矢の里あきたかた」の改修工事を行った上で「良品計画」が年内に店を作る計画を明らかにしていました。
これを受けて、市は道の駅の改修工事費3300万円を盛り込んだ補正予算案を今月の定例議会に提出しました。
しかし、6月13日の予算決算委員会では一部の議員から、市が工事に向けた調査などにあてる450万円の費用を専決処分で決めたことについて、「市の一方的な執行だ」などと反発の声があがり、議員から改修工事費を除く修正案が提出され、可決されました。
きょうの本会議で議員から「企業誘致を議会の判断で遮れば、進出企業が出てこなくなる」とか、「税金が投入される事業には十分な説明が必要で、独断と専行を許さないのが議会の役目だ」といった意見が出されました。
その後、採決が行われ、改修工事費を除く修正案が賛成多数で可決されました。
出店計画への影響は避けられない見通しです。
安芸高田市では市長と議会側との対立が続いていて、石丸伸二市長は「出店の価値がわかっていれば、反対できるわけがない。再出発の道を探るのは極めて困難だ」と述べました。