庄原市 前市長に2億3800万円余を支払うよう請求

庄原市のバイオマス事業をめぐり、事業を進めた滝口季彦前市長に賠償を求めるよう市に命じた判決が先月確定したことを受けて、庄原市は前市長に対して、およそ2億3800万円余りを支払うよう請求しました。

庄原市が進めたバイオマス事業は、事業会社が破綻し、2009年から2度にわたって国の補助金の不正な受け取りが明らかになったことから、市はこの補助金の一部の2億3800万円余りを市の予算から国に返還しました。
これについて市民グループが市に対する訴えを起こし、先月31日、市に対して2億3800万円余りの損害賠償を、事業を進めた滝口季彦前市長に請求するよう命じた判決が確定しました。
これを受けて庄原市は、滝口前市長に対し、来月28日までに2億3800万円余りを支払うよう請求書を送ったということです。
期限までに支払われなかった場合は、地方自治法では市が損害賠償を求める訴えを起こさなければならないと定められていて、庄原市総務課は「法に則って手続きを進めていく」としています。