フランス人哲学者が平和公園を訪問

フランスで平和の大切さなどを伝えてきた哲学者のフレデリック・ルノワールさんが、12日、広島市の原爆資料館などを訪れました。

12日、広島市の原爆資料館を訪れたのは、フランス人の哲学者、フレデリック・ルノワールさんです。
ルノワールさんは、フランスで平和の大切さや幸せのあり方などを著書などで伝えてきました。
原爆資料館では、被爆者として原爆の悲惨さなど国内外で訴えた谷本清牧師の長女で、生後8か月の時に広島で被爆した近藤紘子さんが案内役を務めました。
ルノワールさんが平和公園や原爆資料館の訪問を希望していることを近藤さんが知り、案内役を名乗り出たということです。
その後、2人は原爆慰霊碑に献花して静かに祈りをささげていました。
ルノワールさんは原爆資料館の写真が印象的で忘れられないとし、今回の経験について、SNSや著書などで伝えていきたいとしています。
また、近藤さんは「自分の足で被爆地広島に立てば一生、自分の中に残る。世界の平和のために何かしてくれればいいと思う」と話していました。